「
CLI」とは「
Command Line Interface」の略称で、コンピュータの操作などをコマンド(命令文)を入力して実行させる形式のユーザーインターフェースのことです。実質、「
CUI(Character User Interface/Character-based User Interface)」の別名のようなものです。「
CLI」は「
CUI」と共に、「
GUI(Graphical User Interface)」の対義語として良く使われます。
「
CLI」はGUIと違ってグラフィックな画面描画が必要ないので、使用するリソースが少なく、比較的古いハードでも動作するという利点があります。
「
CLI」はUNIX系OSでは一般的なユーザーインターフェースで、「X Window System」等のGUIを使っていても「端末」、「Terminal」、「ターミナル」として「
CLI」を使います。また、Windows系OSでも「
CLI」は「DOSプロンプト」、「DOS窓」、「コマンドプロンプト」として良く使われます。現在ではあまり見かけなくなった「MS-DOS」も基本は「
CLI」です。その他、コンシューマー向けネットワーク機器の設定はGUIで設定出来ることが多いのですが、エンタープライズ向けのネットワーク機器の設定は基本的に「
CLI」です。Oracleデータベースの操作も基本的に「
CLI」です。
かつてはOSからアプリケーションソフトまでほぼ全てが「
CLI」でしたが、現在ではGUIが多くなりました。しかし、上記のように「
CLI」を使う機会はまだまだあります。特に、情報システムの仕事では「
CLI」は避けては通れない道と言えるでしょう。
<公爵の独り言>
Windows系OSしか知らない世代の人たちはGUIになれているせいか、「
CUI/CLI」を使ったことがない人が結構いますね。慣れると便利なので、是非使ってみて下さい。